孤独の中年おじさんともなしです。
私は犬が好きで、現在は事情により身内に預けていますが、2~3ヶ月の頃から愛情をこめて育てた愛犬たちがいます。
私の人生の半分は犬たちと共に暮らしてきました。
そして今、そのうちの一匹が悪性腫瘍と闘っています。
今回は、これまで何匹もの愛犬を見送り、そのたびに深い悲しみと向き合ってきた私なりの想いをお話ししたいと思います。
初ペット(犬)は割と遅め
私がペットを飼ったのは、高校1年生の頃でした。
親の知り合いのペットショップの方から、「売れ残ってしまったので、良ければ引き取ってくれないか」的な感じの話しがあって、迎え入れた記憶があります。
当時は部活や遊びに夢中で、世話をしていたのは親でしたが、自分なりに可愛がっていたつもりです。
それでも最初の子が亡くなった時は、もっと散歩にも行きたかったし、一緒に遊ぶべきだったなどとかなり後悔しました。
初めての多頭飼い
最初の子を亡くしてから数年経ち、ある程度余裕ができた頃マルチーズを2匹迎え入れました。
ミニサイズのペアの子たちで、これがまたたまらなく可愛かったです。
男の子の方は体は小さくても勇敢で、飼い主である私やメスの子をいつも守ろうとしてくれていました。
女の子の方はかなり賢く、常に冷静な子で「人生何周目?」と思うような大人びた性格でした。
犬も人間と一緒で、同じ犬種でも正確は本当に異なりそれぞれ個性があります。
その後もう2匹家族に迎え入れ、世話は大変でしたが毎日幸せに過ごしました。
相次いで愛犬を亡くす
ある日、マルチーズの女の子が何の前触れもなく旅立ちました。
いつも私が部屋にいるときはそばにいる子だったのに、その日は1時間ほど姿が見えず、不安になって名前を呼びました。
いつもならすぐに駆け寄ってくるはずの子が、何度呼んでも応えません。
嫌な予感がしながら探すと、自分のケージの中で静かに息を引き取っていました。
男の子の方は、その頃から毎日のように病院に通っていたので、ある程度覚悟はしていました。
しかし、ほとんど病院に行ったことのない女の子が先に逝ってしまい、本当に驚いたのを覚えています。
その後男の子の方も徐々に弱っていき、最後は入院していた病院で眠るようになくなりました。
今思うと私の「生きていてほしい」という想いに応えるように、懸命に頑張ってくれていただけだったのかもしれません。
それからは、自分のために苦しい治療に耐えた愛犬は本当に幸せだったのか、深く考えるようになりました。
ペットロスを乗り越えるには
あくまで私の意見ですが、無理に乗り越える必要はないと思います。
ペットロスから立ち直る方法は、人それぞれです。私自身、すぐに気持ちを切り替えることはできませんでしたが、いくつかのことが助けになりました。
思い出を大切にする
写真を見返したり、愛犬の好きだった散歩コースを訪れたりすることで、「大切な時間」として心に刻むことができました。
愛犬の変な癖なんかも、今となればいい思い出です。
同じ経験をした人と話す
ペットを亡くした経験のある人と話すことで、自分だけがこの悲しみを抱えているわけではないと感じ、少し気持ちが楽になりました。
SNSなどで、ペットつながりの方と共有するのもありかなと思います。
感謝の気持ちを伝える
亡くなった愛犬に「ありがとう」と感謝することで、悲しみだけでなく、温かい気持ちを持つことができました。
今でも先に旅立ったペットたちのことを思い出すと、感謝の気持ちが自然に溢れます。
現在も病気と闘っている愛犬がいて、延命治療について答えが出せずにいますが、今ある時間を大切にしたいと思います。